今回は計算などもあって苦手な薬剤師が多いと思う分野の学びににおすすめの本2選です。
今回ご紹介するのは
『腎と薬のファーストレッスン』
『どんぐり未来塾の薬物動態マスター術』
の2冊です
腎機能評価はとても重要だけど苦手な薬剤師は多い
腎機能評価は基本中の基本だけど
実際のところ苦手な薬剤師が多い印象です。
特に院外の調剤薬局の薬剤師は苦手ですよね。
なぜ苦手なのでしょうか?
① 検査値を見る機会が少ない
たまに処方箋に検査値が載っていたり、
患者さんから検査値結果を見せてもらったりすることはありますが、
ほとんどの場合何も資料がないことが多いですよね。
そのため、常に検査値と照らし合わせるという習慣がないため
いつになっても苦手意識が強いままということになってしまうのだと思います。
② 年齢や併用薬から想像するので精一杯
一般的に年齢が上がれば、腎機能も衰えるため
ある程度の年齢の方に腎機能による調整が必要な薬が出ていた場合に確認する
または、腎臓病でよく処方される薬
例えばカリウム値やリン値を下げる薬を使用している場合に確認する
あとは本人からの聞き取りで確認する
とはいえ、お薬手帳を持ってこないため
他院で処方されていても気づかなかったり、
忙しい店舗では一人一人への聞き取りも十分にできないことも。
現実的には腎機能の確認をする機会が圧倒的に少なくなってしまいますよね。
「確認できないから仕方ないよね・・・」
「数値はわからないけど本人は問題ないと言ってるから大丈夫だよね」
という感じで
スルーしてしまうこともあるかもしれません。
でも、それってもしかしたらただの言い訳で
腎機能の評価に自信がないだけかもしれません。
もし自信が持てたら、積極的に介入して
より患者さんのお役に立てるかもしれませんよね
腎機能に関する学びでおすすめの本
腎機能関係で自信を持ちたい方におすすめなのはこちらです!
おすすめポイント
①薬剤師がわかっているようでわかっていない検査値についての解説がわかりやすい!
例えばクレアチニンクリアランスや
GFRについてなど、
基本中の基本ですが、
いまいち消化できていない薬剤師が多いのが実情じゃないかと思います。
一応、検査結果があったら添付文書と照らし合わせて
用法用量があっていればそれでいいよね?
とその程度の対応で終わってしまっている方が多いと思うのですが、
この本を読めば、どんな時はどんな検査値を使って、どんな計算をしたらいいのか
とてもわかりやすく解説されています。
一度しっかり整理したい方にかなりおすすめです!
②薬効別に抑えるべきポイントがわかりやすい
腎機能に注意が必要な薬ってたくさんありますよね。
そう、たくさんありすぎるから学ぶ前から面倒に感じてしまうかもしれません。
でも、この本は薬効別に綺麗にまとめられているので
効率よく学べるのがポイントです!
そして薬効別なので、
『こんな時はこっちの方が使いやすい』など
代替品についても一緒に学べるのも効率がいいですね!
③実際の症例が多い
医療の本ってみんなそうだけど
理屈はわかっても、実際の症例がないといまいちイメージが湧かないんですよね。
こちらの本は、処方例をもとに、
✔︎このままだとどうなる?
✔︎どのように対応すべき?
✔︎対応したらどうなった?
ととても具体的に解説されているので
実際の現場に落とし込みやすいです。
④コンパクトで薄いのに内容が濃く入門にもピッタリ
分厚い本はたくさんありますが、
それって結局挫折しがちなんですよね・・・
こちらの本は、電車の中でも片手で持てるハンディサイズで
内容も入門編ということで分かりやすく、
とてもハードルが低いです。
それでも内容も薄いと意味がありませんが
現場ですぐに使える知識が凝縮した感じです!
いくら素晴らしい内容だとしても
小難しく書かれていたり、内容が細かすぎたりすると挫折しちゃうんですよね。
こちらは量も難易度も苦手な薬剤師にはちょうど良い感じなので
気になる方はぜひ見てみてください。
では次は
これまた苦手意識の強い方が多い
薬物動体についてのおすすめの本です!
薬物動態が全体的に苦手な薬剤師におすすめ本
おすすめポイント
①図解やイラストが多く、字も大きめてとっつきやすい
薬物動態って苦手な薬剤師多いですよね・・・
大学時代は色々学んだけど
実際の現場での活かし方もいまいちよくわからない・・・
使わないうちに忘れてしまう
そして自信がなくなる
そうなってしまった薬剤師の学び直しにもピッタリです。
字が小さすぎたり、図解がないと嫌になってきますが、
これは、そんなことがなくとっつきやすいので
苦手だけど頑張るかーという方にもおすすめです。
②練習問題が多い
計算系は自分で計算してみないと身につかないですよね。
こちらは問題がとても多くて
問題を解いているうちにマスターする工夫があります。
やはり計算系は読んでいるだけでは身につかないので、
一度順番に解いてみるのをお勧めします。
実際に解いてみるとかなり自信につながると思います。
③現場ですぐに使える内容が多い
薬物動態は学べば学ぶほど奥が深いですが、
実際に現場で使おうとすると難しすぎることが多いですよね。
普段から利用しています。
ぜひこちらの本で学んでみてください。
正社員のみでなく、パートや派遣にも手厚い対応でおすすめです!
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