薬剤師Norikoです。先日ヘパリン類似物質についてまとめましたが、
今回は、それ以外の主要な保湿系製品について
まとめていきたいと思います。
できるだけお手頃で肌に優しいものを集めましたので
参考にしてください
乾燥肌のこんなお悩みありませんか?
たくさんのお客さんの悩みを聞いてきましたが
乾燥肌といっても
乾燥している場所、症状によって
お薬を選ぶときの成分や剤形は異なります。ぜひ、参考にしていただければと思います
共通の剤形の選び方(ローション?クリーム?)
まず、成分を選ぶ前にこちらを確認してください。
「同じシリーズでローションとクリームがあるけどどっちの方がいいですか?」
という質問が多いですが、
✔︎ 効果をより高めたいならクリーム
になります。
ローションは伸びが良く、容量も多く入っているものが多いので
気軽に使いやすいのですが、
伸びがいい分、成分も薄く伸びてしまいます。
そのため、全身に塗るには大変ですが、クリームの方が効果は高く期待できます。
というわけで、選ぶときの参考にしてください。
敏感肌(赤ちゃんにも)におすすめ
保湿系の商品はたくさんあるけれど
肌に合わないことが多い、
または肌の状態があまり良くなく、しみることが多い
赤ちゃんと一緒に使いたいから安全なものを使いたい。
そんな方は、添加物にも注意したいですが、
成分も、より刺激の少ないものを選ぶ必要があります。
(保湿系の中でも尿素系は避けたほうがいいと思います)
とにかく「刺激の少ないものを」という方ははワセリン系がお勧めです。
ただ、メリットデメリットがあるのでご確認ください。
ではどんな市販ではどんな商品があるのか見てみましょう。
[ワセリン系]
⬆︎ベビーワセリン(60g) ¥368
(Amazon定期便割引あり2021/11)
余計なものを一切入れない基本のワセリンになります。
白色ワセリンとしても大容量で売られていますが、
薄くカバーするように塗るので、少しの量でも結構持ちます。
ワセリンは多くのリップの主成分なので、そのままリップ代わりにもなりますね。
⬆︎プロペト(100g) ¥1038
こちらはワセリンの中でもより不純物の少ない純度の高いものになります。
そのため目元などに使ってもより安心です。
一般の方が使う分には普通の白色ワセリンも同じように使用できます。
ただ、テクスチャーがちょっと異なり
プロペトの方が若干滑らかで柔らかいので伸びが良いです。
柔らかすぎると感じる方もいるので
その場合は普通のワセリンでいいかと思います。
⬆︎ヴァセリンオリジナル ピュアスキンジェリー(200g) ¥555
こちらも人気の商品ですが、
とにかくお値段がお手頃ですね!
こちらはワセリンの他に血行促進効果のある酢酸トコフェノールが配合されています。
また、保存剤としてBHTが添加されていますが、添加物はこれだけなのでこちらも安心して使えるタイプになります。
お得ですがかなり大きいので、小さな容器に小分けして使うと便利ですね。(小振りの小さなリップ用などもあります)
ワセリンのメリットとデメリット
・安全性が高く、全身に使える
・赤ちゃんから使え刺激もほとんどない
・安い!
・テカる→日中顔には使いづらい
・乾燥し切ったところでは保湿効果が発揮できない
(先に保湿が必要となる)
ワセリンはつまりは油なので
やはりベタベタ感やテカリ感は大人は場所によっては日中使いづらいですよね。
また、既にガサガサに乾いた場所に塗っても
油でカバーするだけの状態になってしまうので、
水分を補ってから塗る必要があります。
また、敏感肌の方にはワセリン以外ではセラミド系やグリセリン系がおすすめです。
[セラミド系]
こちらは水にも馴染みやすいという特性を持っているため、
ワセリンよりも肌になじみ、さらに水分を挟み込む保水効果を持っているため、一つの成分で高い保湿効果が期待できます。
⬆︎キュレル クリーム ジャー(90g) ¥1650
キュレルはセラミドを補い、バリア機能を高め、肌を健康に保つシリーズです。
敏感肌の方に圧倒的支持を得ているキュレル シリーズ!
商品のラインナップが充実しているため
基本のスキンケアからベースメークまで揃えて使えるのが助かりますね。
⬆︎ケアセラ(200ml) ¥991
(Amazon定期便割引あり2021/11)
こちらもセラミド系です。
キュレルよりも若干お手頃で、もちろん肌にも優しいので嬉しいシリーズです。
⬆︎ケアセラ(200ml) ¥1118
(Amazon定期便割引あり2021/11)
こちらはセラミドにワセリンをプラスした乳液なので
より保湿効果を高めたタイプになります。
このシリーズはどちらも現在Amazon定期便で最大15%お安くなるのも嬉しいですね。
ちなみに、ボディソープもあります。
個人的にはボディーソープの中ではこちらはおすすめです。
(子供にも使っています。)
全身に使えて泡に弾力があるのでしっかり洗えるけれど
洗い流した後もしっとりしています。(洗顔もしちゃう)
さすがに全身くまなく保湿クリームを塗るというのは大変なので、
洗う時に保湿系のボディソープで乾燥ケアをし、
特にいつも乾燥するところに保湿クリームを塗るという感じで使っています。
[その他]
⬆︎ミノン全身保湿ミルク リキッド(200ml) ¥1400
肌に優しいボディソープとして知られるミノンですが
3種のバリア機能サポート成分と肌あれを防止成分を配合した保湿ミルクがあります。
グリセリン、ワセリンに抗炎症作用を持つグリチルレチン酸ステアリル配合
多くの化粧品などに配合されており
刺激が少ないため子供用や敏感肌にも使える成分として知られています。
⬆︎Vaseline(ヴァセリン) エクストリームリー ドライスキンケア ボディクリーム
(201g) ¥899
こちらはワセリンベースですが、クリームタイプなのでワセリンほどベタつきません。
ワセリンのみだとカバー力は強いのですが、
水分を抱え込む作用がありません。
こちらは普通のヴァセリンには配合されていない潤い成分も配合されています。
お値段がお手頃なのも嬉しいですね。
また、前回まとめたヘパリン類似物質系も肌に優しく保湿効果の高い成分になります。
詳しくはこちらにまとめていますので参考にしてください⬇︎⬇︎⬇︎
ひじやかかとのガサガサにおすすめ
比較的普段は保湿ケアをされない方が多いように感じます。
気付いたら、パックリ割れて痛いと相談に来られる方が多かったです。
普通の保湿系ではなかなか改善しません。
・皮脂と混ざり合うことで肌のバリア機能を保つ
・ガサガサ、ゴワゴワ、硬い皮膚を柔らかくしてくれる成分
昔から優れた保湿効果で知られており
医療用医薬品としても使われています。
代表的なものを挙げてみます。
医療用でも同じメーカーから出ている『ケラチナミン』があります。
こちらは、シンプル処方なので余計な成分が入っていないものを希望する場合おすすめです。
こちらは尿素以外にも2種類の成分が配合されています。
・グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症作用) ・トコフェロール酢酸エステル(血行促進作用) |
乾燥がひどいガサガサ肌にも効果が高いタイプになります。
全身の乾燥や、肌が敏感な方は濃度が低めの方が使いやすいです。
この他にも小さなチューブタイプやボディクリームなどもあります。
尿素は20%, 10%の場合大きく記載されているものが多いですが、
もっと濃度が下がると%の記載がないものが多く
どれだけの濃度が配合されているか分かりません。それでも、顔にも使いたい方や、
そこそこの保湿を求める方は%の記載のない少なめの配合でも十分効果が期待できます。化粧品や医薬部外品などにも尿素配合と書かれているものがありますが、
配合量はそこまで高くないので、刺激は少ないと思います。
尿素はガサガサ肌に効果的とはいえ、
肌に合わない方もいます。
そういう方にはこちらがお勧めです。
(Amazon定期便割引あり2021/11)
こちらは医療グレードのグリセリンで、
成分を見ればわかりますが、水より先にグリセリンの表示があります。
(普通は水の方が濃度が高いものが多い)
また今注目されているCICAが配合されており
頑固なガサガサ肌も少ない刺激でしっかり保湿してくれます。
尿素が合わないという方は
こちらで集中的に保湿するのも効果的ですね。
(顔の乾燥にも使えます)
見た目は量が少ないのかな?と思われるかもしれませんが、
これで100gも入っているので実は結構たっぷり入っています。
乾燥とともにかゆみがある方におすすめ
そもそも、痒みが出る前に既にしばらく乾燥していたことが多いです。
ほとんどの場合痒みが出ずに済むことが多いです。
一度肌を傷めてしまうと、より乾燥しやすくなり痒みも悪化するという悪循環になってしまいます。
ひどいと出血するまで肌を傷めてしまうこともあるので
保湿とともに痒みに対するケアも必要です。
軽い症状では市販の医薬品で対応できます。
乾燥からの痒みがあり、全身に使いやすい保湿&痒み止めのタイプ
・ジフェンヒドラミン塩酸塩 (かゆみを抑える) ・グリチルレチン酸 (抗炎症作用) |
とはいえ、尿素の濃度も高いので掻いた後はしみるかもしれません。
乾燥がひどい方におすすめです。
・尿素10% (保湿) ・リドカイン(かゆみを抑える) ・ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみを抑える) |
こちらは尿素が10%と高すぎず
しっかり保湿をしながら痒みも抑えたい方におすすめです。
・尿素10% ・ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみを抑える) ・d-カンフル(血行を促進、さらにかゆみを抑える) ・リドカイン(かゆみを抑える) ・トコフェロール酢酸エステル(血行を促進する) |
こちらはより痒み止めを強化しており
さらにクリームにすることで薄く伸びるローションよりも保湿効果も高いです。
刺激の少ないかゆみ止め配合タイプ
・ジフェンヒドラミン塩酸塩 (かゆみを抑える) ・パンテノール (肌の正常なはたらきを助ける) ・トコフェロール酢酸エステル (血行促進作用) ・グリチルレチン酸 (抗炎症作用) |
このシリーズは痒み止めを強化したシリーズで
かゆみ止めのジフェンヒドラミンの配合量が多く
潤いを保ちながら痒みを抑えることで人気です。
尿素が配合されていないのでしみにくく優しいタイプになります。
⬆︎ヘパソフトプラス(85g) ¥1110
こちらはヘパリン類似物質を配合しており
保湿効果が高く、かつ痒み止めを配合したタイプになります。
・ヘパリン類似物質(保湿)…最高量の0.3%配合 ・パンテノール(肌の正常なはたらきを助ける) ・ジフェンヒドラミン(かゆみ抑える) ・クロタミトン(かゆみ抑える) |
こちらも刺激が少ないタイプなので
尿素が合わない方はお試しください。
全身に使いやすいものが欲しい方におすすめ
全身に保湿剤を塗るのは面倒ですよね。
特に塗るのが難しい背中などはケアが怠って、
また、お風呂上がりにお風呂場で使えるものがいいですね。
ぜひお風呂場に置いておいて、
軽くタオルで拭いた後、乾く前にたっぷり塗ってください!タオルで拭いた瞬間からどんどん乾してしまうので
湿度の高いお風呂場で塗ってしまうのが一番効果的だし
裸のまま全身に塗りやすいので、効率もいいですね!
⬆︎ニュートロジーナ インテンスリペア ボディエマルジョン 超乾燥肌用 (250ml) ¥1236
(Amazon定期便割引あり2021/11)
こちらは純度99%の高濃度グリセリンが主成分のシリーズです。
Amazonでもボディクリームのカテゴリーで1位になっています(2021/11)
アラントイン、パンテノール配合
こちらは赤と青のシリーズがありますが、
赤の方がより保湿効果の高いタイプになります。
乳液にしてはちょっと硬めなので伸ばすのは大変かもですがその分保湿効果は高いです。
青い方はさっぱり系です。
冬の乾燥時期は赤で、他の季節は青などで使い分けている方も多いです。
肌に刺激が少ないので、肌の弱い方にも使いやすい成分です。
⬆︎キュレル ローション ポンプ (410ml) ¥2530
こちらはキュレルの定番ローションです。
ポンプなので全身に塗るのに便利です。
敏感肌の方も安心してたっぷり保湿ができます。
⬆︎キュレル ディープモイスチャー スプレー(150g) ¥1980
こちらはスプレータイプなので
背中などの塗りにくい場所にも使えて便利です。
顔にも使えて忙しいときの保湿にも便利ですね。
⬆︎ヴァセリン アドバンスドリペア ボディローション (400ml)¥849
(Amazon定期便割引あり2021/11)
人気のヴァセリンシリーズですね。
その中でも大容量入りでお得なタイプになります。
⬆︎無印良品 乳液・敏感肌用・しっとりタイプ大容量 (400ml) ¥980
こちらは無印良品の敏感肌用シリーズです。
無印商品らしくシンプル処方になっています。
・無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリー
無印で基礎化粧品を揃えている方などはたっぷり使える乳液としておすすめです。
⬆︎ビオレU角質まで浸透する うるおいミルク(300ml) ¥529
保湿成分としてシアバター、ワセリンが配合されています
保湿効果はそこまで高くないですが、
伸びが良く毎日使うにはお手頃で使いやすいのがポイントです。
⬆︎ニベアスキンミルクしっとり3本セット(200G×3個) ¥1280
(Amazon定期便割引あり2021/11)
こちらは大容量ではないのですが、3本セットでAmazon定期割引があり人気のボディクリームです。
(セットの方がかなりお得だったので)
保湿成分としてセラミド、トレハロース等が配合されており
しっとり感も長続きします。
もっと保湿感と高めた「ニベア プレミアムボディミルク アドバンス 200gx3個」もありますが、お値段が3倍するので、まあはじめはこちらを試してみてもいいんじゃないかなと思います。
個人的にはポンプタイプがあったら便利なのにな〜と思います。
保湿ケアはめんどくさいという方におすすめ
1年を通して、保湿ケアにあまり気を配らない方が多いので
冬場になると急に悪化してしまう方がいます。
冬場の乾燥対策は早めにすることが重要ですね。
しっとり肌を保つことができます。
そういう方は、つい使いたくなる保湿剤がおすすめです。
特にアロマ系の良い香りがするクリームは
塗るだけで幸せになったり、リラックス効果がありますよね。
と思われるかもしれませんが、
お手頃のものもあります。
リラックス効果の高いリラックス効果の高いラベンダーとカモミールの香りがおすすめです。
こちらは王道のロクシタン
保湿をしっかりしたいし、香りも楽しみたい方に人気のシリーズですね。
香りは好みがあると思うので難しいですが、
こちらの香りは気分転換したいときに個人的にはおすすめです。
ぜひ好みの香りを試してみて下しあ。
つい塗りたくなりますよね。こういった理由でも乾燥予防につながるので
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?ちょっとしたプレゼントにも喜ばれます
全てを取り上げるのは難しいのでこの辺で・・・
保湿剤使用の共通のポイント
最後にどの保湿剤を使うときも
共通のポイントがあります。
それは・・・
つい後で塗ろうと思って服を着てしまうと面倒になってしまいます。
洗った後にすぐに使える場所においておいうのが鉄則です!
なかなかその都度というのは難しいですね。
こちらで詳しく解説していますのでよろしかったら参考にどうぞ⬇︎⬇︎⬇︎
できるだけ肌に優しくお手頃なものをご紹介しました。
こちらで選び方のポイントを押さえていただき、できれば実際に試供品などを試してみるといいですね。少しでも参考になると嬉しいです。
YouTubeでは医療英語の他、薬のゴロ合わせなど
気軽に学べる動画をアップしています。
学びの学習、ぼやきはこちら⬇︎