前回の便秘用坐剤に続き
今回は浣腸薬についてです。
恥ずかしくてなかなか聞けないという方も多いので
よかったら参考にしてください
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浣腸とは?どうして効くの?
浣腸の成分は至ってシンプルです。
グリセリン50%
精製水50%
ここに添加物が少し入っているだけなので、
ほぼグリセリンでできたお薬です。
それは、量の違いや容器の違いによるものです。
それらについては、のちほどまとめようと思います。
どうして効くの?
グリセリンは吸水性が強いため、
直腸に入ると、直腸内の浸透圧の関係で、腸壁から水分を引きよせます。
その水分と浣腸の水分で便を柔らかくします。
腸内で滑りやすくして、物理的に便を外に出すお薬ですね
市販で買える浣腸
イチジク型
昔からある形でその名の通りイチジクの形をしています。
こちらは単純な形なので比較的安価なものが多いです。
ただ、薬液が残ってしまうこともあるため、
使いやすさで比べるとジャバラ型の方がおすすめです。
ジャバラ型
1回の注入で薬液が使い切れるように工夫された容器です。
初めての方も使いやすいですが、いちじく型よりも少しお値段が張ります。
ロングノズル(チューブ)型
こちらは、介護の現場などでも使いやすい形です。
メーカーごとに、ジャバラになっているものや、ストッパーがついているもの
液剤の逆流を防ぐものなど、いろいろな工夫があります。
医療用はチューブ型が主流です。
他にもたくさんあるので、用量と容器の使いやすさで選びましょう〜
浣腸の使い方のポイント
冷たい場合は人肌温度に温めてから使う
冷たいと、刺激になり、お腹が痛くなったりすることもあります。
温め方は、40度程度のお湯に少し浸けておくだけ。
また、浣腸を使用すると、それが刺激になって血圧が下がることもあります。
ノズルが入りずらいときは、薬液を少しだけ出して潤滑剤にする
成分そのものが滑りを良くするものなので、少しだけ押し出して先端につければ
ノズルが肛門に入りやすくなります。
またはオリブ油やワセリンなどを使っても大丈夫です。
注入後はしばらく排便を我慢する
注入した後、すぐに出してしまうと薬液だけ出てきてしまいます。
しばらく(3~10分ほど)排便を我慢すると、便も一緒に外に出すことができます。
子供や介護などで使用するときや、自分で我慢ができないときは
肛門にティッシュなどをあてて、押さえる方法もあります。
できれば横になった状態で使用した方がいいですが、
すぐに便意が現れることが多いので、トイレで使用することも可能です。
時間帯はいつでも問題ない
決まった時間帯はなく
お腹が張ったり、便秘を感じている時いつでも使用可能です。
ただ、効き過ぎてしまうこともあり、
その場合、使用後数時間また排便をしたくなることがあるため
しばらくはトイレに行くことができる時間帯の方が安心だと思います。
基本的に、排便時に薬液も全て出し切れば、効果が続くことはありません。
浣腸メリット&デメリット
メリット
●薬剤は吸収されない
便と一緒に体外に排出されるので吸収による副作用の心配がない。
●即効性がある
たいてい2~5(10)分で効果を発揮するため、長時間トイレに篭る必要がなく
排便コントロールにも役立ちます。
●赤ちゃんからお年寄りまで使える
医療用のみでなく、市販薬も赤ちゃんからお年寄りまで幅広く使えます。
規格も幅広いため、ちょうど良い量を選べるのもポイントです。
●授乳中も安心して使える
母乳に移行することがないため、授乳中も安心して使えます。
デメリット
●手間がかかる・使用に抵抗がある人が多い
飲み薬に比べて、腸に直接薬液を注入するため
手間がかかるのが難点です。
また、坐薬同様、使用に抵抗がある方が多い印象です。
●使いすぎはNG
連用すると、便意を感じにくくなるなど、腸がサボり気味になることがあると言われています。
できるだけ自然排便で対応できるように、使いすぎないことが重要です。
ただ、一方で成分的にはクセになる(効き目が悪くなる)ものではないため、
浣腸による排便は腸の排便機能を弱めることはないとおっしゃる先生もいます。
使いすぎを気にしすぎて便秘を我慢するよりは
お薬を使って出した方がメリットが高いとも言われています。
いづれにせよ、他にも色々対策はあるので
浣腸はそれらの対策をしても効果がない時に使用するくらいがちょうどいいと思います。
なんでも使いすぎは良くないですね。
●肛門を傷つけて痔の原因になることも
どのメーカーもノズルの先は肛門を傷つけないように工夫されていますが、
ちょっとした刺激で傷をつけ、それが痔などの原因になることもあります。
浣腸注意点
赤ちゃんに使うとき
赤ちゃんはまだ臓器が未発達のため、隠れた疾患を見逃してしまうことがあります。
一度小児科を受診して、医師に使っても良いと言われてから使った方が無難です。
特に3ヶ月(4ヶ月)検診前には使わないようにしましょう。
妊婦さんの使用について
妊婦さんは浣腸が刺激になって早産等の危険性があります。
まずは自己判断ではなく、医師に相談しましょう。
市販薬の1日の使用は2本まで
年齢により注入量は決まっており、1日量は1回量の2倍まで。
続けて使用するときは30~60分後に使用すると効果的と言われています。
選び方の目安 ☑︎0歳:5g ☑︎1~5歳:10g ☑︎6~11歳:20g ☑︎12歳以上:30g~ |
5g入りの浣腸花炒め、
0歳児は1回の使用量が10gの半量を使用します。
(残った薬液は再利用できないため捨てましょう。)
医療用浣腸との違い
医療用と市販薬は有効成分は全く同じです。
つまりグリセリン50%、精製水50%の組み合わせですが、
医療用は規格がとても多いです。
ただ、意外にも医療用には市販に存在する10gと20gがありません。
医療用にあるのは30gから、一番多くて150gまであります。
30, 40, 50, 60, 90, 120, 150 (g)
市販薬は規格は少ないけど、少量の10gからあります。
10, 20, 30, 40 (g)
というわけで、小さな子供に使うときは
市販薬を使った方が使いやすいかもしれないですね。
とはいえ、一度小児科に相談してからの方が安心です。
子供から使える飲み薬の便秘薬もたくさんあります。
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当ブログに記載されている内容は、学びのアウトプットとしての内容になります。内容の正確性に関しましては細心の注意を払ってはおりますが、内容を保証するものではありません。医療は時と共に内容が更新されることも多いためご自分で最新の情報をご確認ください。
処方内容に関しては自己判断せず、必ず医師の指示に従ってください。
掲載内容に不備・誤記等がございましたら問い合わせページよりお問い合わせください。
参考:ムネ製薬株式会社「浣腸って何?実は優秀な便秘薬」
いちじく浣腸メーカーHP