薬剤師に1番使える医薬品集は?
『今日の治療薬』?『治療薬ハンドブック』?
☑︎国家試験に受かって晴れて薬剤師になった社会人1年目の薬剤師さん
☑︎育児も落ち着いて、復帰する復帰組ママ
☑︎他業種から調剤に入る転職組
始めは現場の薬についての知識に不安がありますよね。
(私もその一人でした)
そして、日々学びを続ける学習意識の高いベテラン薬剤師さん
とにかくサクっと検索できて
かつ学びの多い医薬品集だったらベストですよね。

私なりに一押しと思える医薬品集をご紹介します。
結論を言うとこちら!⬇︎
私はほぼ毎年買っており、今年ももちろんゲットしました!
では、今回はなぜ私がお勧めするのかお伝えしようと思います。
(あくまで私の感想です。好みもあると思うので参考までにして下さい)
・必要な情報がサクッと手に入る
・服薬指導に自信が持てるようになる
・薬だけではなくて病気についても学べる
・特典のアプリがかなり使える
では具体的に解説したいと思います。
必要な情報がさくっと手に入る
こんなこと調べたいと思ったことありませんか?
・処方日数制限何日だったかな〜
・これって適応外処方かな?
・眠気の注意喚起はあったっけ?
・同効薬で代替薬ならどれを勧めたらいいかな?
・妊婦さんへの対応は?
・腎機能低下した患者さんへの対応は?
こういったよく調べたい情報が
記号や、箇条書き
また比較表などですぐに見つけることができます。
そんなの医薬品集なんだから当たり前じゃん!と思われるかもしれませんが、
これらの情報が端的に、見やすく、わかりやすく記載されているのが特徴です。
[治療薬ハンドブック2023書籍詳細HPより]

情報が多すぎず、少なすぎずと言うのも良いですね。
ちなみに、粉砕などは別に
”錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック”を購入されている方もいるかと思いますが、
大まかな内容は治療薬ハンドブックでもさくっと調べられます。
ジェネリックなど細かい情報が欲しい時は、やはりこちら⬇︎の”錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック”で調べたいので、店舗に一つ欲しいですね!
⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎
それから薬剤師としてとても気になる
同効薬の違いの比較もとてもわかりやすいです
[治療薬ハンドブック2023書籍詳細HPより]
これについてはアプリもとても使えます!
成分検索だけでなく、実はいろいろな検索方法があります。
また、医薬品安定供給策として選定された安定確保医薬品について
2023年版ではカテゴリーA・Bの該当医薬品の記載もあります。
服薬指導に自信が持てる
同じ眠剤でも、それぞれの特徴がありますし、
同じ降圧剤でも、気をつけるべきことが違いますよね。
そういった、一つ一つの医薬品について
服薬指導で気をつけるべきことなどが
『処方ポイント』や
『薬剤ポイント』として簡潔にまとまっています。
[治療薬ハンドブック2023書籍詳細HPより]
特にここが他の医薬品集とは異なるポイントではないでしょうか?
添付文書を見れば分かることなら、なにもハンドブックがなくても
ネットで調べればいいじゃんと思う方は多いかもしれません。
特に臨床試験評価項目の情報があるものもあり
「実際にどれくらいで効くの?」など
患者さんによく聞かれる答えなども記載されています。

現場ではとても役に立ちます。
薬だけでなく病気のことも学べる
各章の初めに、
その章で取り扱う薬について
関連した疾患についても学ぶことができます。
他業種から調剤に入った私にとって、
この各章のまとめはとても役に立ちました。
ぜひ一読するのをお勧めします。
ちなみに、この部分は2022年のアプリリニューアルから
アプリ内でも見られるようになりました👍
なかなか全ての疾患について網羅的に勉強するのは大変ですが、
こちらをさくっと学ぶだけでもかなりの知識がつくと思います。
特に薬剤師向けに、薬と関連づけて解説されているため
すぐに実践で生かせる知識が身につきます。
なので、薬の辞典としてだけではなく、
読み物としてもとても勉強になります。
もっと深く学びたい方には
参考になるサイトのURLの記載もあり、
そちらにアクセスして学ぶこともできます。
おまけの付録がなかなか使える
毎年何かしらの付録がついていますが、
今年(2023年)はこちら
<付録ポケットカード>
漢方薬の証と安全使用のための一覧
緑内障・高眼圧症領域点眼薬の製剤比較
医療者・患者間での情報共有・連携のためのツール一覧
「経過措置期間満了品目一覧」など役立つ情報を収録
<治療薬ハンドブックアプリ>
便利なアプリをフルに使いこなすシリアルコード付き

厚紙で撥水加工されているのでしっかりしてて重宝します。
特典でついているアプリがかなり使える!

このアプリがおまけとして付いてくることではないでしょうか?
「ヤクチエ」持ってる方は別にいらないかな〜と思うかもしれませんが、
実は治療薬ハンドブックは他のアプリとはだいぶ特徴が異なります。
もちろんヤクチエもいいですよね!
ヤクチエのいいところは、情報量が添付文書とほぼ同じなので
オフラインで添付文書並みの情報が得られることだと思います。
サブのアプリがいくつかあり
検査値のアプリもありますね。
あとは、ジェネリックの適応などもしっかり対応しているので助かります。
ただ、添付文書並みということで
情報量が多すぎます。
ほとんど改行がなく、数値などもそのままズラーっと書かれているので、
普段調剤時に調べたい内容にたどり着くのに時間がかかったり、
一応目次機能があるのですが、
そこから飛ぶとなるとワンステップ必要なので少し手間がかかります。
また同成分の検索はできますが
同分類などでの検索や、インタビューフォームへのリンクなどがありません。
治療薬ハンドブックの方は簡単に言うと、
『医薬品がより検索しやすいように整理されている』という感じです。
検索したときの並び方がきれいで
他にはない機能や、書籍と同様に『処方ポイント』なども見られます
個人的にはAGの確認をしたい時や
同類医薬品の比較するときにも重宝しております。

代替薬の提案をしなければいけない時などに使えます。
2022年度版からアプリがリニューアルして、
より使いやすくなりました
☑︎書籍のほとんどの内容がアプリで見られる
総説などもアプリで見られるようになりました。
今までは本書を開かないと見られない情報がアプリでも見られるようになりました。
ということは本を持ち歩かなくてもいつでも隙間時間に病態や治療薬について学ぶことができます。

ちなみに、総説って何?と思われるかもしれませんが、
これは各章の始めにある、薬剤や病態をわかりやすくまとめたものです。
これを順番に読むだけでもなかなか勉強になります。
☑︎メモ機能がついている!
本に書き込む方はたくさんいるけど
やっぱり持ち歩くには重いですよね・・・
そんな時、携帯に入ったアプリにメモができるっていいですよね!
成分一つ一つ、それぞれに自分でメモを書くことができます。
☑︎使える外部リンクにすぐにアクセスできる!
添付文書にアクセスできるものは多いけど、
こちらのアプリはインタビューフォームや
患者向けガイドにもすぐにアクセスすることができます。
患者向けガイドにアクセスできると
専門的な内容だけでなく、
どのように患者さんに説明したらいいかなども確認できますね。
普段扱わない薬や、新薬などでこういった情報はとても役に立ちます。
☑︎アプリ内の解説は必要最小限!とにかく見やすい!
必要最小限と言うと、ちょっと情報としては足りないのでは?
と思うかもしれませんが、
アプリを使う時って、ちょっとしたことをサクサクっと調べたいことが多いと思うんですよね。
例えば、用法用量の確認とか
粉砕できるの?とか、腎機能に関する内容とか。
でも添付文書がそのままが全て出てくると、知りたいことが書かれた場所までアクセスするのに時間がかかってしまいます💦
その点、こちらは薬剤師がサクッと調べたい情報を集約しているので、
時間短縮になって助かります。
とは言え、詳しいことも調べたい時もありますよね。
そういう時は、先ほどの特徴にあったように、
アプリから添付文書やインタビューフォームへのリンクもに直行できるのでそういった目的によっって使い分けができるのが便利です。
☑︎様々な使える一覧表が見られる
書籍の巻末に、いろいろな一覧表がありますが、
それらもアプリの『治療薬ハンドブックP+』にも収載されているので
いつでも確認ができます。また、毎年付録として付いてくるポケットカードも過去の分まで見られます。
比較表など様々な使える情報が詰まっているので、
一度チェックしてみてください👍
・抗菌薬適応菌種一覧
・簡易懸濁法
・治療薬物モニタリング(TDM)
・吸入配合剤一覧
・主な小児用製剤の用量と性状 その他
☑︎成分検索だけでなく、いろいろな検索方法がある
識別マークや、一部の情報で調べることも可能だし
フィルタ機能で、『内用薬だけ』など的を絞った検索もできます。
また、バーコード(GS1コード)による検索も可能なので、
ものがあれば、スキャンで検索することも可能です。
(この機能は、読み取りにくいこともあるので、『添文ナビ』には性能が劣ります。今後に期待です)
☑︎似た特徴を持つ薬剤を簡単に比較できる

特に今は出荷調整も多く
代替薬に何がいいだろう?と悩む時ありませんか?
そんな時に、同分類の検索や、
特徴が似た薬としての検索ができるのでとても重宝します。
例えば、『総説』⇨『薬剤を見る』
または、
『薬剤』⇨薬剤名で検索⇨『同分類』の検索で
同じような薬の比較ができます。
☑︎『ニュース』の情報が地味に役立つ
薬に関する様々な情報がリアルタイムで届きます。
例えば、新規参入する後発品の情報や、
新薬の情報、その他厚労省が発出した様々な情報がこちらに届くので
たまにチェックしていると、発見があって面白いですよ。

何はともあれ、これだけの機能がついたアプリがおまけでついてきて、
お値段は“今日の治療薬”よりも安いです。
もし迷っていたら、断然こちらをお勧めします!!
⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎
あとは、これは個人的な感想だと思いますが、
書籍として全体的に見やすいです!
“今日の治療薬”も人気ですが、
縦割りが多く、横幅が狭すぎて改行が多いんですよね・・・
そうするとちょっと読みにくいんですが、
こちらは横一杯に記載があるため
スラスラ〜と読めます。
(これは好みがあるかもしれませんね。)
また、いい感じに余白もあるため
気になることはそこに書き込みをしています。
そうすると本にも愛着が湧いてきて
もっと書き込んでやろうとさらに勉強したくなりますよ!
ハンドブックを使いこなしたい方へ
ワンポイントアドバイス
覚えておきたい内容があったときは
必ずこちらのハンドブックに書き込んでいました。
とにかく内容が幅広いので、
ノートだと後で探しにくいんですね。
その作業自体がめんどくさい・・・
作って満足してたんですね😓
もう一度確認したい!と思ったらすぐに確認することができます。
その薬のページを開くだけでいいので時間もかかりません。
自分のメモも目に入り自然と復習になります。
(こちらは2021年の写真です。毎年このように使っています。)

特に赤色と、ライトブルーがお勧めです!
この2色が1番見やすくきれいにまとめられますのでお試しを😆
ハンドブック使いこなしお勧めの文具
⬇️限られた余白に書き込むには
やっぱりフリクションのスリムがおすすめ!
間違えても消せるので、書き込みも綺麗に保てます。
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細いペンは色々ありますが、
やっぱりハンドブックなどに書き込む場合
消せると言うのはとても助かります。
1セット持っておくと
学習するときとっても便利です👍

ではでは、愛用の治療薬ハンドブックについてまとめてみました。
もし、どれにしようかな〜とお悩みの方は、
とりあえず、こちらを試してみては?
⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎
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