薬剤師におすすめ医薬品集は?
『今日の治療薬』?『治療薬ハンドブック』?
☑︎国家試験に受かって晴れて薬剤師になった社会人1年目の薬剤師さん
☑︎育児も落ち着いて、復帰する復帰組ママ
☑︎他業種から調剤に入る転職組
始めは現場の薬についての知識に不安がありますよね。
(私もその一人でした)
そして、日々学びを続ける学習意識の高いベテラン薬剤師さん
とにかくサクっと検索できて
かつ学びの多い医薬品集だったらベストですよね。
私なりに一押しと思える医薬品集をご紹介します。
結論を言うとこちら!⬇︎
毎年新調しています(๑˃̵ᴗ˂̵)و
では、今回はなぜ私がお勧めするのかお伝えしようと思います。
(あくまで私の感想です。好みもあると思うので参考までにして下さい)
・必要な情報がサクッと手に入る
・服薬指導に自信が持てるようになる
・薬だけではなくて病気についても学べる
・特典のアプリがかなり使える
では具体的に解説したいと思います。
必要な情報がさくっと手に入る
こんなこと調べたいと思ったことありませんか?
・処方日数制限何日だったかな〜
・これって適応外処方かな?
・眠気の注意喚起はあったっけ?
・同効薬で代替薬ならどれを勧めたらいいかな?
・妊婦さんへの対応は?
・腎機能低下した患者さんへの対応は?
こういったよく調べたい情報が
記号や、箇条書き
また比較表などですぐに見つけることができます。
そんなの医薬品集なんだから当たり前じゃん!と思われるかもしれませんが、
これらの情報が端的に、見やすく、わかりやすく記載されているのが特徴です。
[治療薬ハンドブック2024書籍詳細HPより]
情報が多すぎず、少なすぎずと言うのも良いですね。
ちなみに、粉砕などは別に
”錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック”を購入されている方もいるかと思いますが、
大まかな内容は治療薬ハンドブックでもさくっと調べられます。
ジェネリックなど細かい情報が欲しい時は、やはりこちら⬇︎の”錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック”で調べたいので、店舗に一つ欲しいですね!
⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎
それから薬剤師としてとても気になる
同効薬の違いの比較もとてもわかりやすいです
[治療薬ハンドブック2024書籍詳細HPより]
これについてはアプリもとても使えます!
成分検索だけでなく、実はいろいろな検索方法があります。
服薬指導に自信が持てる
同じ眠剤でも、それぞれの特徴がありますし、
同じ降圧剤でも、気をつけるべきことが違いますよね。
そういった、一つ一つの医薬品について
服薬指導で気をつけるべきことなどが
『処方ポイント』や
『薬剤ポイント』として簡潔にまとまっています。
[治療薬ハンドブック2024書籍詳細HPより]
特にここがただの医薬品集とは異なるポイントではないでしょうか?
添付文書を見れば分かることなら、なにもハンドブックがなくても
ネットで調べればいいじゃんと思う方は多いかもしれません。
特に臨床試験評価項目の情報があるものもあり
「実際にどれくらいで効くの?」など
患者さんによく聞かれる答えなども記載されています。
現場ではとても役に立ちます。
薬だけでなく病気のことも学べる
各章の初めに、
その章で取り扱う薬について
関連した疾患についても学ぶことができます。
他業種から調剤に入った私にとって、
この各章のまとめはとても役に立ちました。
ぜひ一読するのをお勧めします。
ちなみに、この部分は2022年のアプリリニューアルから
アプリ内でも見られるようになりました👍
なかなか全ての疾患について網羅的に勉強するのは大変ですが、
こちらをさくっと学ぶだけでもかなりの知識がつくと思います。
特に薬剤師向けに、薬と関連づけて解説されているため
すぐに実践で生かせる知識が身につきます。
なので、薬の辞典としてだけではなく、
読み物としてもとても勉強になります。
もっと深く学びたい方には
参考になるサイトのURLの記載もあり、
そちらにアクセスして学ぶこともできますよ。
2024年度版からの新しい特徴
2024年度版から追加された項目として
①ガイドラインが確認できる
ガイドラインといってももちろん全て載っているわけではありませんが、その中でも特に注目すべき内容がまとめて確認できるようになりました。
また、それよりもっと詳しく調べたい!と思った時は参考になる資料についての記載もあるため、何を見ればいいのかがわかり時間短縮になります。
②情報量が多い項目はQRコードで確認できるようになった
表だったり、情報量が多い項目は見にくいことがありますが、
スペースの関係で書面では厳しい内容についてはQRコードがついており、
携帯やタブレットなどで読み取ることで確認できるようになりました。
もし、大きな画面で見たい時は読み取ったURLをPCに送れば大きな画面でも確認できます。
また、比較表などのPDFは印刷することもできるので、印刷しておくと便利ですね!
おまけの付録がなかなか使える
毎年何かしらの付録がついていますが、
今年(2024年)はこちら
<付録ポケットカード>
✔︎オピオイド鎮痛薬換算表
✔︎オピオイドスイッチングと副作用対策
✔︎インスリン注射製剤の保管方法
✔︎女性ホルモン剤の婦人科関連の適応一覧
<治療薬ハンドブックアプリ>
便利なアプリをフルに使いこなすシリアルコード付き
厚紙で撥水加工されているのでしっかりしてて重宝します。
特典でついているアプリがかなり使える!
このアプリがおまけとして付いてくることではないでしょうか?
「ヤクチエ」や「ファルマラボ+」など無料のアプリもあるのでってる方は別にいらないかな〜と思うかもしれませんが、
実は治療薬ハンドブックは他のアプリとはだいぶ特徴が異なります。
もちろんヤクチエもいいですよね!
ヤクチエのいいところは、情報量が添付文書とほぼ同じなので
オフラインで添付文書並みの情報が得られることだと思います。
ファルマラボはOTCの検索もできるのでこちらもおすすめです。
ただ、どちらも添付文書並みということで
情報量が多すぎます。とくに内容がコンパクトにまとめられているわけではありません。
ほとんど改行がなく、数値などもそのままズラーっと書かれているので、
普段調剤時に調べたい内容にたどり着くのに時間がかかったり、
一応目次機能があるのですが、
そこから飛ぶとなるとワンステップ必要なので少し手間がかかります。
治療薬ハンドブックの方は簡単に言うと、
『知りたい内容にすぐにたどりつける』という感じです。
検索したときの並び方がわかりやすく、さらに医薬品にアクセスした後も、重要な情報を最短で見つけられる工夫があります。
さらに、今年から配合薬の配合成分についての記載も検索結果で確認できるようになりました。
なので、添付文書にアクセスしなくても、検索の時点で配合内容がわかります。(成分数の多い医薬品はまだ未対応)
代替薬の提案をしなければいけない時などに使えます。
☑︎書籍のほとんどの内容がアプリで見られる
医薬品の検索だけでなくて、書籍に書かれたほとんどの内容がアプリでも確認でき、総説などもアプリで見られます。
ちなみに、総説って何?と思われるかもしれませんが、
これは各章の始めにある、薬剤や病態をわかりやすくまとめたものです。
これを順番に読むだけでもなかなか勉強になります。
☑︎メモ機能がついている!
本に書き込む方はたくさんいるけど
やっぱり持ち歩くには重いですよね・・・
そんな時、携帯に入ったアプリにメモができるっていいですよね!
このアプリでは、成分一つ一つ、それぞれに自分でメモを書くことができます。
ちなみに、この自分で追加したメモですが、
毎年更新しても、メモは残っているそうなので、どんどん追加してカスタマイズするのもいいですね( ·ㅂ·)و ̑̑
☑︎使える外部リンクにすぐにアクセスできる!
添付文書にアクセスできるものは多いけど、
こちらのアプリはインタビューフォームや
患者向けガイドにもすぐにアクセスすることができます。
患者向けガイドにアクセスできると
専門的な内容だけでなく、
どのように患者さんに説明したらいいかなども確認できますね。
普段扱わない薬や、新薬などでこういった情報はとても役に立ちます。
個人的には、この患者向けガイドをよく利用しています。
アクセスしたことない方はぜひアクセスしてみてください。
☑︎アプリ内の解説は必要最小限!とにかく見やすい!
必要最小限と言うと、ちょっと情報としては足りないのでは?
と思うかもしれませんが、
アプリを使う時って、ちょっとしたことをサクサクっと調べたいことが多いと思うんですよね。
例えば、用法用量の確認とか
粉砕できるの?とか、腎機能に関する内容とか。
でも添付文書がそのままが全て出てくると、知りたいことが書かれた場所までアクセスするのに時間がかかってしまいます💦
その点、こちらは薬剤師がサクッと調べたい情報を集約しているので、
時間短縮になって助かります。
とは言え、詳しいことも調べたい時もありますよね。
そういう時は、先ほどの特徴にあったように、
アプリから添付文書やインタビューフォームへのリンクもに直行できるのでそういった目的によっって使い分けができるのが便利です。
☑︎様々な使える一覧表が見られる
書籍の巻末に、いろいろな一覧表がありますが、
それらもアプリの『治療薬ハンドブックP+』にも収載されているので
いつでも確認ができます。また、毎年付録として付いてくるポケットカードも過去の分まで見られます。
比較表など様々な使える情報が詰まっているので、
一度チェックしてみてください👍
・抗菌薬適応菌種一覧
・簡易懸濁法
・治療薬物モニタリング(TDM)
・吸入配合剤一覧
・主な小児用製剤の用量と性状 その他
☑︎成分検索だけでなく、いろいろな検索方法がある
識別マークや、一部の情報で調べることも可能だし
フィルタ機能で、『内用薬だけ』など的を絞った検索もできます。
また、バーコード(GS1コード)による検索も可能なので、
ものがあれば、スキャンで検索することも可能です。
(この機能は、読み取りにくいこともあるので、『添文ナビ』には性能が劣ります。今後に期待です)
☑︎似た特徴を持つ薬剤を簡単に比較できる
特に今は出荷調整も多く
代替薬に何がいいだろう?と悩む時ありませんか?
そんな時に、同分類の検索や、
特徴が似た薬としての検索ができるのでとても重宝します。
例えば、『総説』⇨『薬剤を見る』
または、
『薬剤』⇨薬剤名で検索⇨『同分類』の検索で
同じような薬の比較ができます。
☑︎『ニュース』の情報が地味に役立つ
薬に関する様々な情報がリアルタイムで届きます。
例えば、新規参入する後発品の情報や、
新薬の情報、その他厚労省が発出した様々な情報がこちらに届くので
たまにチェックしていると、発見があって面白いですよ。
お値段が良心的(๑˃̵ᴗ˂̵)و
物価高騰の影響で、書籍も軒並み値上がりしているそうで、
他の医薬品集がどれも¥5000を超える中、
治療薬ハンドブックはアプリがついて¥5000以下です。
利用者のために、相当頑張ってくれている感が伝わります
ありがたや(´∀`*)
というわけで、愛用の治療薬ハンドブックについてまとめてみました。
もし、どれにしようかな〜とお悩みの方は、
とりあえず、こちらを試してみては?
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